これだけは知っておきたい基礎知識
=胃腸=
「胃」

☆イライラと胃痛の関わりを明かした「トムの実験」
アメリカでのことです。もう何十年以上も前の話ですが、トムという
9才になる少年が、煮えたぎる蛤の鍋料理をグッと飲み込み食道が焼け
ただれてしまいました。
コーネル大学の外科で手術を受けましたが、結局、口からは物が食べ
られなくなり、胃に穴をあけ、その穴に管をさしこんで食物を外から
直接胃に流しこむという方法がとられました。
大学は、このトムを用務員として雇い、15年間にわたって、胃の運動・
胃液の分泌・胃粘膜を流れる血液の状態などについて調べました。
とくに「感情と胃の機能」について詳細に研究を行いました。
その結果、トムが興奮したり、緊張したりした時には、胃の粘膜が充血し、
胃の運動も胃酸の分泌も高まり、さらにその様な状態が長く続くと粘膜が
ただれてくることが分かりました。
また、これとは反対に、憂鬱になったり、失望しているような時には、胃の
血流は減り、胃運動も胃液の分泌も下がってくることなどが分かったのでした。
実に胃は感情に左右される臓器ですね。


☆胃ガンにかかりやすい食生活・かかりにくい食生活
わが国のあちこちで行われている集団検診の結果をまとめると、10人に
1人が胃か十二指腸にかなり重症の病気を持っています。
(これは、1990年代の資料なので、現在ではさらに増えています
)
このうち、もちろん一番やっかいなのは胃ガンです。この胃ガンについての
疫学調査によると、食生活との関連が非常に濃いことが判っています。
例えば、塩蔵品(塩漬けの食品)・焼き肉・焼き魚・燻製品・コーヒー・
硝酸塩・食品添加物などは発ガンを促します。
それに対して、乳製品・緑黄色野菜・ビタミンC・ビタミンE・カロチンは
発ガンを抑制します。
日常生活においては、出来るだけインスタント食品を避けて、季節の野菜を
中心に食べることです。
それと、良く噛むことです。唾液の中には、消化を助ける酵素やガンを抑制
する成分が含まれています。
まず最初の一口だけでも50回噛んでください。そして、リラックスして
楽しく食事をすることです。
☆「胃下垂・胃アトニー」
胃の壁は粘膜・筋肉層・奬膜からできた一つの袋状の臓器です。
この筋肉の緊張力が低下し、釣り針型の胃がさらに垂れているのが胃下垂
で、無力状態になったのが胃アトニーです。
胃下垂は10人に1人以上いて、一応病的でないような見方や説明がされて
いまが、胃下垂のある人には腸や肝臓・脾臓・腎臓という内臓の下垂が同時
に見られることが多いのです。
こういう人は食後、下腹部に張った感じをうったえます。だが圧痛はない。
ゲップやピチャピチャ音があり、不眠をうったえることもあります。
胃アトニーでは、さらに症状が強く、食欲もなくなり、めまいなども伴い
ます。アトニー性体質といって、無力的性格の人に多い。
そうした先天的なモノの他に、暴飲暴食や下痢が原因でなることもあります。
胃下垂や胃アトニーの治療は食事療法を中心とした強壮療法が良いといわれ
ますが、絶食療法も胃を休めて機能を回復させるので良い方法です。
操体療法の立場から言えば、この様な症状の方は100%骨盤のユガミが
あり、お尻が下がり下腹部がポッコリと出ています。
骨盤のユガミを正せば、その場でお尻が上がり、下腹部のポッコリも改善
されます。その状態を維持できるように、毎日自分でできる操体法(体操)を
していけば良いのです。
自分でできる操体療法はこちらを参照ください。<br>
その上で、食事療法などを行えば、より早く改善されますね。
投稿者 matsuoka : 2006年02月25日 |